広島のとうかさん大祭は、広島三大祭のひとつに数えられています。
ですので名前だけはご存じで、「どんなお祭りなのかな?」なんて
興味を持たれた方は多いと思うのです。
と言うことで今回、とうかさん大祭の歴史やお祭りの内容など
さらには当日の市内の状況なども併せてお伝えさせていただきます。
とうかさんに行く予定の方も、これで安心です。
「とうかさん」ってどんな祭り?
とうかさんとは、正式には「とうかさん大祭り」と言う名称があって
広島市は中区にある圓隆寺鎮守、「稲荷大明神」のお祭りとなります。
そして、どうやら「とうか」というのは「稲荷」を訓読みしたもので
それが語源となって今に至るというのが有力のようです。
毎年45万人という大規模なお祭りで、えびす講と住吉神社祭りと並ぶ
広島三大祭りのひとつとして、現在に至ってもなお親しまれています。
なおこのとうかさん、別名「ゆかたの着始め祭り」とも言われており
この時期だけは浴衣に身を包んだ女性をよく目にすることになります。
下記で詳細を記述しますが、もともと端午の節句に行われた祭りで
その名残か現代でも軒下に菖蒲を飾ったり、お風呂に菖蒲を入れたり
従来の武家のゲン担ぎが行われているようです。
(「菖蒲=勝負」の意味で、勝負に勝つという祈願)
なお令和2年の日程ですが、6月5日(金)6日(土)7日(日)の予定で
開門時間は0時から23時、最終日のみ22時までとなるようです。
主なプログラムは、
5日16:00~「産業発展祈願祭」
6日15:00~「お焚き上げ法要」
となります。
祭りの全貌についてですが、まず屋台がなんと1000軒近く出るようで
全て回るだけで、1日全てを費やしてしまう規模だと考えて下さい。
さらに500を超える提灯が飾られるのが特徴的で、夜間はとても美しく
とうかさん大祭りの魅力が凝縮されていると言っても良いでしょう。
さらにイベントとして、「ゆかたの着始め祭り」の名に相応しい内容で
浴衣のファッションショーやパレードなど、今風のものも取り入れられ
若者も存分に楽しめる内容となっています。
なおそのファッションショーやパレードなどは、とうかさんとは別枠で
「ゆかたできん祭」と扱われており、中心部で行われているようです。
平成15年から始まったようで、どちらかと言うととうかさん大祭りが
年輩の方が楽しめて、ゆかたできん祭が若者向けと言った感じです。
その他スイーツが集まるイベント、ハイボールガーデン、写真展など
さらに、名古屋のど真ん中祭りのおしとやかな感じとも受け取れる
路上での踊りなども開催されています。
とうかさんは広島でいつごろ始まった?
![](https://zaidiaobu.net/wp-content/uploads/2020/02/とうかさん-広島-歴史3.jpg)
とうかさんを楽しむ前に、この祭がいつ頃始まったのかについて等
基本的な歴史について、まずは触れさせていただきます。
とうかさん大祭りは、元和6年(西暦1620年)の5月に始まったとされ
400年という、非常に長い歴史を持つ祭りとしても名を馳せています。
稲荷大明神、圓隆寺が建設され開山されたのが1619年であることから
その1年後には、もうお祭りが始まったことになります。
なお、昭和29年までは端午の節句(旧暦)に行われていたのですが
この頃から新暦で行事が行われることが多くなった背景があるようで
それに伴い昭和30年から新暦の6月9、10日に変更されたようです。
6月10日が旧暦の節句、そして読みを「とうか」とかけられることが
変更の要因となったとの言い伝えがあるようです。
しかし昭和36年、6月はそもそも梅雨の時期であり雨が頻繁となります。
そのため露天商等から、少しでも晴れの日に当たる確率を高めたいと
お祭りの日程を、もう1日追加してほしいと強く依頼したことによって
6月8日も含めた3日間を、とうかさん大祭りの新たな日程としたのです。
その後は43年間、上記の日程でお祭りが行われるようになったのですが
不況、社会情勢を鑑みて6月の第一金曜日からの3日間に変更された後
現在に至るというのが、おおまかではあるのですが歴史となります。
なお令和元年で、とうかさん大祭りは第400年を迎えています。
・とうかさん当日は広島市内の交通規制に注意
【住所】
〒730-0029 広島県広島市中区三川町8-12
【電話番号】
082-241-7420
【アクセス】
JR広島駅から徒歩20分
JR広島駅→市電(八丁堀を下車)、そこから南へ徒歩約10分
広島バス→八丁堀バス停、または新天地バス停、または天満屋前バス停下車
街中と言うことで、とうかさん大祭りの期間中は大変混雑します。
よって、自家用車での来訪は駐車場がなく非常に困難だと考えられます。
ですので公共交通機関を利用するのが最良と言えるでしょう。
なおどうしても自家用車で訪れたい、自家用車でしか行けない場合は
圓隆寺周辺に交通規制が掛かっているため、そもそも走行が出来ません。
自家用車を遠方に駐車した後、やはり公共交通機関を利用する方が
最も効率よく現地に辿り着ける手段となるでしょう。
もし一泊されるのであれば、市内ということもありビジネスホテル
その他宿泊施設は充実していますので、困ることはないと思われます。
ただし、当日予約はさすがに無理ですしキャンセルもまず無理ですので
かなり事前から予約をしておくなりの対策が必要になるでしょう。
期間中の3日間は、周辺の道路だけでなく人でも大変混雑しますので
早め早めの行動を心掛けて、人込みを出来るだけ避けるようにしましょう。
人込みに紛れ込んでしまうと、文字通り「歩けない」レベルですので
歩く場所を考慮したり等、少し周囲を違う巡り方をしなければなりません。
なお周辺施設としては、
広島城
縮景園
広島市森林公園
宮島
など、有名どころが分布していますので、お祭りを楽しむ前やその後など
一度訪れても良いかと思います。
まとめ
親しまれる祭りというのは、相応の理由があって親しまれている訳で
そして親しまれているからこそ歴史があり、その重みを感じられます。
昨今はなかなかそういうイベントや施設などは少なくなってきました。
あなたが10代であるなら、その実感はされていることだと思いますし
ずっしりとした歴史を感じたいなら、とうかさん大祭はおすすめです。
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