群馬県富岡市は、多くの人にとって「富岡製糸場」という言葉を思い浮かべさせる場所かもしれませんね。
この施設は2014年に世界遺産リストに名を連ね、多くの旅行者が朝早くからこの場所を訪れています。
今回、富岡市と富岡製糸場のご厚意により、施設内部の撮影を特別に許可いただきました。
この歴史的な場所の見所を、ぜひ皆さんにも共有したいと思います。
そういえば富岡製糸場行ってきた
想像してたより敷地が広くて見ごたえ抜群だった
工女さんが食べたカレーも食べたよ🍛
当時の写真とか、給金とか勤務時間とかの資料があって面白かったな~ pic.twitter.com/v00tqfTmRp— みか (@mikakout) January 25, 2024
「富岡製糸場と絹産業遺産群」、世界遺産に輝く
日本国内には、2023年1月時点で25の世界遺産が存在することをご存じですか?
それらの中でも、「富岡製糸場と絹産業遺産群」は2014年6月21日に世界文化遺産
として認定されました。
建物は木と煉瓦で構成されており、明治時代に政府の命により建設されたものです。
現在もその当時の面影を色濃く残しています。
この場所は、日本の産業や技術の進化を目指して創設されたものです。
特に、海外輸出用の生糸生産が盛んに行われていました。
それでは、この歴史ある場所の内部を詳しく見ていきましょう!
充実したアトラクションで楽しい体験が待っています
今朝の東京新聞に武内くんが載っていました。富岡製糸場の音声ガイド役になったとのこと。 pic.twitter.com/93eDA5YYKG
— Takashi (@real_tenshi) March 15, 2020
施設内では、ガイドの音声を聞きながら展示を楽しめます。
初めての訪問者には、無料で利用可能な音声ガイドを試すことをお勧めします。
スマートフォンでQRコードをスキャンし、アプリをダウンロードするだけで
プロの声優や浪曲師が施設のハイライトを紹介してくれます。
展示のポイントが紹介されると、見学が一層楽しくなります。
また、敷地内には記念撮影ができる場所も用意されています。
訪問日が記載された写真を撮ることができ、旅の素敵な思い出になります。
実際に多くの訪問者がこのスポットで記念撮影を楽しんでいる様子を目にすることができます。
そして、特筆すべきは、西置繭所の1階に展示されている富岡製糸場のジオラマです。
世界遺産富岡製糸場。4枚目はジオラマ pic.twitter.com/6jIwVf1YRC
— rei (@akira118_) October 28, 2015
このジオラマは、なんと8,200ピースのレゴブロックで構築されており、制作には
約216時間(9日間)が費やされました。
藤田慎也というクリエイターによるこの作品は、建物の細かいディテールや色の使い方
に至るまで、非常に細かい配慮が施されています。
このジオラマもまた、見逃せない撮影スポットの一つです。
西置繭所スタッフが案内する、注目すべき珠玉のスポット
2022年日本建築学会賞発表。作品は旧富岡製糸場西置繭所、太田市美術館・図書館、長野県立美術館が受賞。https://t.co/BBhU7oOU1W#日本建築学会賞 #富岡製糸場 #太田市美術館図書館 #平田晃久 #平田晃久建築設計事務所 #長野県立美術館 #宮崎浩 #プランテック #TECTURE pic.twitter.com/jN7lHoaaHD
— tecture (@tecture1) April 19, 2022
西置繭所近くの1875年建造、「鉄水溜」は富岡製糸場に不可欠な存在です。
ここで、西置繭所スタッフからの見逃せないスポットを紹介します。
この円形の鉄水溜は、製糸に必要な大量の水を貯めるための施設で、その直径は15.2m
最深部は2.4mにも及び、約400トンの水を蓄える能力を持っています。
これは、日本に残る鉄製構造物の中でも、最も古い水貯蔵施設の一つとされています。
また、西置繭所2階の展示スペースにある壁には、ほとんどの人が見逃してしまうような
明治時代の落書きがあります。
繭袋の数量を記録したメモや、名前が記された落書きが散見されるとのこと。
特に、4人の名前が記された部分は、「明治13年」と記されており、繭の保管作業を
行っていた4人組の名前であると推測されます。
スタッフによると、この建物に関わった4人が、後世に自分たちの存在を刻み
残そうとしたのかもしれません。
かつて世界屈指の規模を誇った「繰糸所」、今もその姿を留める
富岡製糸場 西置繭所の展示の様子です。ガラス張りの個性的な会場です。
ガラスの向こうは文化遺産!
30日まで☀️ pic.twitter.com/rW5Ak0dnav— 大竹夏紀 染色アーティスト (@natsukiotake) March 28, 2022
多くの教科書に登場し、圧倒的な存在感を放つ「繰糸所」は、訪れる者を必ず驚かせます。
初めて足を踏み入れた人々は、その壮大さに思わず感嘆の声を上げてしまうほどです。
昭和62年に繰糸が停止して以来、その時のままの姿で保存されており、当時としては
世界最大級の生産規模を誇る模範工場とされていました。
現在でも、その広大な敷地内を歩き、当時の雰囲気を肌で感じることができます。
また、施設の奥ではフランス式繰糸機の実演が行われています。
通常は撮影が許可されていない貴重な場面ですが、今回は特別に撮影を行うことができました。
(※実演は午前と午後に行われています。)
この実演では、スタッフによる詳しい解説も聞くことができ、非常に繊細な技術が
要求される作業の重要性を理解することができます。
生糸を切らずに作業する技術は、当時の従業員にとって給料にも影響する重要な
スキルであったと言われています。
製糸場の中のお土産屋さんで特別な記念品を
富岡製糸場のお土産✨ pic.twitter.com/6rFnSvqW4Z
— 🌸ハコ🌸 (@36_hako) April 11, 2018
富岡製糸場のお土産を1匹もらった・・・・・・食べにくいな(^_^; pic.twitter.com/r4b9WYac7Z
— ちーやん (@cosmos_cherry00) June 24, 2019
製糸場敷地内には、賑やかな売店が設けられており、訪れる人々がお土産を手に取り
見入る光景が広がっています。
店内では、絹製品や地元ならではのお菓子、さらには子どもたちを喜ばせる蚕の
キーホルダーなど、多彩な商品が並んでいます。
幅広い年齢層に楽しんでもらえるようなアイテムが豊富に取り揃えられています。
コンパクトながらも品揃え豊富なこの売店は、常に多くのお客さんでにぎわっています。
さらに特筆すべきは、館内にある「富岡シルクプレミアムコレクション」のショップ。
製作者のこだわりと温もりを感じるシルク製品が並び、各アイテムに込められた
ストーリーが感じられます。
自分への特別なご褒美はもちろん、大切な方への贈り物にも最適です。
教科書での学びを現地で体感する富岡製糸場
ご支援をお願いいたします🙇
歴史・文化が受け継がれた純国産絹の国内流通は僅か1%未満。
そして養蚕農家の数が減少し日本では衰退産業の位置付けです。
一粒一粒の繭に込められた情熱と伝統を手に取っていただき、貴重な純国産絹の素晴らしさを感じてください。https://t.co/S7h836RmFZ pic.twitter.com/EFovqVU7mT— 一般社団法人 富岡シルク推進機構 (@Tomi_Silk) January 30, 2024
今回は、富岡製糸場の隠れた魅力と見どころをお伝えしました。
紹介した内容だけでは伝えきれないほど、施設内には見るべき場所が溢れています。
ゆったりとした散策を楽しむと、約2時間の時間があっという間に過ぎてしまいます。
実際に足を運ぶと、教科書で学んだ知識がさらに深まり、新たな発見があることでしょう。
富岡市を訪れた際は、この歴史的な製糸場をぜひ訪れて、その全貌を自分の目で
確かめてみてください。
富岡製糸場のアクセスと入場料
公共交通機関を利用する場合:
- 電車とバスを利用:
- 高崎線: JR高崎線で高崎駅まで行きます。
- バス: 高崎駅からJRバス関東(富岡行きまたは新町行き)に乗車し、富岡製糸場前で下車します。バスの所要時間は約40分です。
- 上信電鉄を利用:
- 上信電鉄: 上信電鉄で終点の下仁田駅まで行きます。
- バス: 下仁田駅からバスに乗り換え、富岡製糸場まで行きます。
自動車を利用する場合:
- 関越自動車道を利用:
- 関越自動車道の富岡ICで降り、富岡製糸場まで約10分です。
富岡製糸場へのアクセスは、時期や交通状況によって変わる可能性があるため
訪問前に最新の交通情報を確認することをおすすめします。
また、施設の公式ウェブサイトや地域の交通情報サイトで詳細なアクセス方法や
所要時間を確認すると良いでしょう。
富岡製糸場 入場料
【営業時間】
9:00~17:00(最終入場16:30)
【休場日】年末(12月29日から31日まで)
【住所】群馬県富岡市富岡1-1
【駐車場】無 近隣に市営駐車場などあり
【入場料】大人:1,000円 高校・大学生:250円 小・中学生:150円 未就学児:無料
※富岡市民は入場無料(住所が確認できる身分証明証の提示必須)
【公式サイト】http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/
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