札幌と函館を結ぶ旅。
観光や帰省のために、このルートを選ぶ人は少なくありません。
当然、最もコスト効率の良い、そして迅速な方法で移動したいと考えるでしょう。
それでは、札幌から函館までの移動方法について解説します。
移動手段は様々。車、列車、飛行機と選択肢は多岐にわたります。
所要時間はどのくらい?
高速道路の料金は?一般道を使っての移動は可能?
季節による違いは?これらの疑問について詳しく説明します!
札幌から函館への移動方法: JRを利用したアクセス
北海道内とは言え、札幌と函館は約300km離れています。
この距離は、東京から名古屋、新潟、山形までの距離に匹敵します。
しかし、観光目的などでの訪問の場合、同じ北海道内であることから気軽にアクセスできます。
そのため、移動手段やコストについてはしっかりと確認しておくことが重要です。
では、この距離をどのように楽しく、快適に移動するか?
さまざまな手段の中から選択肢を提供します。
ここでは、まずJRを利用した札幌から函館までのアクセス方法に焦点を当てます。
札幌から函館まで、JRを利用しての旅!
運転に不慣れな方や、異なる景色を楽しみたい方には、JRを利用することを推奨します。
JRでの旅は、車での移動とは一味違う魅力があります。
沿線の風景を楽しむことはもちろん、駅弁を味わう楽しみもあります。
札幌と函館間の移動について、特急「北斗」と「スーパー北斗」が利用可能です。
これらの列車は朝6時から夜8時まで運行しており、1日に9往復のサービスがあります。
朝の始発から夕方4時までは、1〜2時間ごとに出発します。
この路線は千歳、苫小牧、登別、室蘭、洞爺湖、長万部、八雲など、
北海道の著名な観光地を通りますので、旅行中に素晴らしい景色を楽しむことができます。
札幌から函館までの所要時間と料金については、以下の通りです。
所要時間は約3時間30分から3時間50分です。
・運賃: 6,270円
・自由席: 2,640円
・指定席: 3,170円
・グリーン席: 6,830円
最も低価格なオプションは自由席を選ぶ場合で、運賃と自由席料金を合わせて8,910円になります。
指定席を利用する場合は、合計で9,440円です。
したがって、札幌から函館までJRで移動する場合、費用は約9,000円程度です。
札幌から函館への割引切符に関しても、様々なオプションがあります。
【往復割引乗車券+北斗特急オプション券】
往復割引乗車券は、往路と復路がセットになった割引きっぷです。
この乗車券だけでは特急列車には乗車できませんので、「北斗オプション特急券」と
合わせて購入することで特急列車を利用することができます。
この「北斗オプション特急券」は片道の特急券であり、往復での利用には2枚必要です。
また、普通列車のみを利用する場合は「乗車券往復割引」のみで可能ですが、
特急を利用する場合は「北斗オプション特急券」の購入が必要です。
・札幌から函館までの「乗車券往復割引きっぷ」: 16,200円(指定席・特急券との合計)
・「北斗オプション特急券」: 片道2,710円、往復5,420円
・往復合計: 21,620円
【学生割引】
学生限定で利用できる割引があります。
学生割引は、片道の営業キロが101キロを超える場合、運賃が20%割引になります。
札幌から函館までの距離は101キロを超えているので、学生は運賃の20%割引
を受けることができます。
【往復特典乗車券+北斗追加特急券】
往復特典乗車券は、往路と復路がセットになった割引きっぷで、札幌と函館間の
往復移動に最適なチケットです。
ただし、この特典券だけでは特急列車の利用はできません。
そのため、「往復特典乗車券」と組み合わせて利用する「北斗追加特急券」を
別途購入することで、特急列車に乗車可能となります。
この「北斗追加特急券」は片道分のチケットなので、往復利用の場合は2枚必要です。
もし往復特典乗車券のみの場合は、普通列車のみの利用となりますが、
特急を利用したい場合は、「北斗追加特急券」の購入が必要です。
【料金】
・札幌から函館の「往復特典乗車券」: 16,200円(指定席および特急券込み)
・「北斗追加特急券」: 片道2,710円、往復5,420円
・往復合計: 21,620円
【学生割引(学生専用)】
学生専用の割引プランもあります。
この割引は、片道の営業キロが101キロ以上の場合に適用され、運賃が20%オフになります。
札幌から函館までの距離は101キロを超えているため、学生はこの割引を利用して
運賃を節約することが可能です。
函館行きの交通手段:バスによるアクセス
先に、札幌から函館までの鉄道利用についてご紹介しましたが、次にご案内するのは、
より経済的なバスでの移動方法です。
札幌から函館へのバス路線について
運転に自信がない方、または費用を抑えたい方には、バスが適しています。
鉄道に比べて料金が安価なのが大きなメリットです。
さらに、札幌市内からのバス便も充実しており、利便性が高いのが特徴です。
札幌から函館までは、「高速はこだて号」と「函館特急ニュースター号」の
2つの路線が運行されています。
「高速はこだて号」は、中央バスと北斗交通によって運行されている高速バスです。
乗車ポイントとしては、「札幌駅前ターミナル」、「札幌駅前」、
「札幌ターミナル」、「地下鉄大谷地駅」などがあります。
このバスは、八雲、森町、新函館北斗駅、七飯町を経由し、最終的には五稜郭前、
函館フェリーターミナル、函館駅前、湯の川温泉などで降車可能です。
札幌発函館行きの運賃は以下の通りです。
一般料金:単程4,900円、往復8,740円
学生料金:単程4,370円、往復7,880円
子供料金:単程2,450円、往復4,370円
【所要時間と運行スケジュール】
札幌から函館までの移動時間はおよそ5時間55分です。
1日8回のバスが運行されており、最初のバスは朝7:50に札幌を出発し、13:25に函館に到着します。
最後のバスは夜23:35に札幌を出発し、翌5:15に函館に到着します。
このサービスは予約制ですので、乗車前に必ず予約をしてください。
「高速はこだて号」の時刻表や予約方法については、公式ウェブサイトをご覧ください。
函館特急ニュースター号は、北海道バスによって運行される高速バスサービスです。
乗車ポイント
札幌では「市電すすきの前」、「大通りバスセンター前」、「札幌駅前」、
「三井アウトレットパーク札幌北広島」などから乗車可能。
函館では「函館プリンスホテル」、「新函館北斗ターミナル」、「五稜郭駅前」、
「函館駅前ターミナル」、「函館アリーナ前」、「湯の川温泉」などで降車できます。
単程料金:大人4,600円、子供2,300円、学生4,200円、障害者2,300円
往復料金:大人8,100円、子供4,050円、学生7,500円
札幌から函館までの所要時間は約5時間37分です。
平日は1日6便、日曜日には2便の直行バスが追加され、合計8便が運行されます。
時刻表や詳細な情報は、公式ウェブサイトでご確認いただけます。
札幌から函館への移動:JRとバス、どちらを選ぶ?
前述の通り、札幌から函館までの移動方法にはJRとバスの二つがありますが、
実際のところどちらを選択するのが良いのでしょうか?
もし時間に余裕があるなら、バスが推奨されます。
JRの大きな利点は、早く函館に着くことができることです。
JRを利用すれば、約3時間30分で到着できるのに対し、バスでは5時間30分以上かかります。
つまり、JRであれば2時間も早く到着することが可能です。
しかしながら、札幌から函館までのJRの料金は約9,000円と、LCC(格安航空会社)を
利用した飛行機の運賃と同等です。
反対にバスを利用すると、約4,900円と、4,000円ほど節約できます。
深夜バスを利用すれば、移動時間を睡眠時間として活用することもできます。
私のお勧めは、夕方に出発し、夜に函館に到着するバスを利用することです。
この方法なら、移動時間を有効に使い、夜にはホテルでチェックイン。
翌日、存分に函館を満喫できる計画を立てることができます。
結局のところ、利用する交通手段は各自の予算や時間、そして目的によって異なります。
利用料金と所要時間を踏まえ、最適な選択をしましょう。
札幌から函館への自動車での移動
運転に自信があり、または個人の車を持っている方には、自動車での移動が好まれることでしょう。
自動車の最大の利点はその自由度です。バスやJRとは違い、時間に縛られることなく、ご自身のペースで旅行を満喫することができます。
札幌から函館へ車で向かう際、主に2つのルートが考えられます。
札幌から函館へは高速道路を利用して移動することができますが、海沿いを進むため
少々回り道になります。
このルートは、札幌から苫小牧、室蘭、洞爺湖、長万部、八雲、そして大沼公園を経由します。
札幌のインターチェンジから大沼公園インターチェンジで降りるのが一般的です。
大沼公園インターチェンジは函館への最も近い高速道路の出口であり、ここから
函館までは約30分で到着可能です。
このルートは、後述する距離が短いルートと比べると、時間的にはわずかに早く
到着できる可能性がありますが、実際には運転方法によっては、短い距離のルート
が速い場合もあります。
高速道路を利用するかどうかは料金も考慮する必要がありますが、高速は一般道
よりも運転がしやすく、また登別や洞爺湖などの人気観光スポットを通過するので、
これらの場所に立ち寄りたい方には特におすすめのルートです。
札幌駅から函館駅までの距離:約316km
札幌北インターチェンジから大沼公園インターチェンジまでの距離:280km
札幌駅から函館駅までの所要時間:約4時間20分
札幌北インターチェンジから大沼公園インターチェンジまでの所要時間:約3時間33分
通常料金:6,540円
休日割引料金:4,570円
札幌から函館への最短距離ルート:中山峠230号線
札幌から函館に向かう際、最短距離かつ最も推奨されるのが、中山峠230号線を経由するルートです。
このルートは札幌の温泉地、定山渓を経由し、中山峠、ルスツ、洞爺湖などを
通過して函館へと進みます。
一般道で直接函館に向かうことも可能ですが、「豊浦IC」から高速道路に乗り、
「大沼公園IC」までの区間を高速で走行することができます。
ただし、このルートは峠を越える箇所があり、一部道路が狭い区間もあるため、
冬季など雪が残る季節や降雪時には、雪道運転に慣れていない人にはあまり推奨されません。
このルートを通ると、定山渓、中山峠の道の駅、ルスツ、洞爺湖など、
北海道の有名な観光地を経由しながら函館に到達することができ、旅の途中で
観光を楽しむことが可能です。
札幌駅から函館駅までの距離:約256km
札幌駅から函館駅までの所要時間(一般道のみ利用):約4時間50分
札幌駅から函館駅までの所要時間(豊浦ICから高速利用):約4時間30分
【高速道路料金(豊浦〜大沼公園間)】
通常料金:3,120円
休日割引料金:2,180円
余裕がある場合、札幌から小樽を経由し、ニセコを通って函館へ向かうルートも選択肢としてあります。
【レンタカーのお得な予約方法】
レンタカーを利用する場合は、直接店舗で予約するよりも、楽天トラベルなどの
オンライン予約サービスを利用する方がより経済的です。
24時間利用でコンパクトカークラスの車をレンタルする場合:
サービスの公式ウェブサイトから予約すると、免責料を含めて7,020円となる場合があります
(日付やシーズンによって異なります)。
一方、楽天トラベルのような予約プラットフォームを通して予約した場合、
免責料を含めて5,480円で利用できることがあります(これも日付やシーズンによって変動します)。
この例では、楽天トラベルを利用することで1,500円以上節約できる可能性があります。
さらに、時には1,000円オフのクーポンが提供されることもあります。
ただし、割引率は時期によって大きく変動することもあるため、必ずしも
大幅な割引を受けられるわけではありません。
それでも、直接店舗や公式ウェブサイトで予約するよりも、数百円でも楽天などの
予約プラットフォームを通じた方が確実にお得になるケースが多いです。
時には50%オフになるような大幅な割引が適用されることもあります。
また、直接レンタカー店舗に問い合わせた際に予約できないと言われた車種が、
予約プラットフォームでは意外にも利用可能であることがあります。
北海道に限らず、レンタカーを借りる際は、楽天などの予約プラットフォームを
通じて予約することをお勧めします。
そうすることで、さまざまなレンタカー会社の料金を比較し、最もお得な料金で
予約することができます。
札幌から函館への空の旅(飛行機利用)
以前、札幌から函館への移動手段として、鉄道、バス、自動車をご紹介しましたが、
実は飛行機での移動も可能です。
地域内で飛行機を利用するというのは贅沢に感じられるかもしれませんが、移動時間を
大幅に短縮できるという大きなメリットがあります。
それでは、札幌から函館までの飛行機での移動について詳しく見ていきましょう。
札幌から函館への飛行機の料金と所要時間はどのようになっているのでしょうか?
主要な運行会社にはJALとANAがあります。
JALは札幌丘珠空港から、ANAは新千歳空港から函館空港への路線を提供しています。
両社ともに所要時間は約40分です。
通常、車で4~5時間かかる距離を飛行機でわずか40分で移動できるのは、非常に魅力的です。
丘珠空港から函館空港までのJAL便は1日に6回、新千歳空港から函館への
ANA便は1日に2回の運行があります。
ただし、飛行機の運賃は時期や予約タイミングによって大きく変動します。
JALとANAの両社とも早期予約割引を提供しており、予約が早ければ早いほど
運賃が安くなる傾向にあります。
例えば、75日前の予約では、新千歳空港発のANA便は約7,500円から、丘珠空港発の
JAL便は約9,500円からとなることがあり、これはJRを利用するよりも安価、
またはわずかに高価な程度です。
さらに、時期によって運賃が上がったり下がったりすることもあります。
また、早期割引以外にも、タイミングによっては片道1万円を下回る運賃のチケットが見つかることもあります。
スカイスキャナーなどの航空券比較サイトを利用して、様々な日程の運賃を
チェックしてみると良いでしょう。
飛行機は移動手段の一つとして、検討する価値は十分にあります。
最適な交通手段はどれか?
北海道内の観光には、車での旅が一般的に推奨されます。
ただし、冬季は特に、雪道の運転に慣れていない方は避けた方が良いでしょう。
夏期はドライブ旅行に最適なシーズンです!
北海道の旅の魅力は、一般道でも多くの魅力を楽しむことができる点にあります。
道の駅では、地域特有の名産品を楽しむことができ、観光地へのアクセスも良好です。
ちょっとした遠回りをしても、通常は1日以上かかることはありません。
札幌は北海道の中央に位置しており、北は稚内、東は釧路、南は函館へのアクセスが良く、
北海道内観光には最適な拠点と言えます。
特に函館は、山や海を経由して自然を満喫しながら観光地を巡ることができるため、
推奨されています。
時間に余裕がある方は、日本海沿岸をドライブしながら釣りを楽しむ旅も魅力的です。
一方で、飛行機を利用する場合は、タイミングによってはJRやバスよりも安価に
函館へ行くことが可能です。
料金が納得できる場合は、飛行機も移動手段の選択肢に加える価値があります。
JRとバスを比較すると、一般的には料金が安いバスの方がお勧めです。
夕方に札幌を出発し、夜に函館に到着してホテルにチェックイン。
翌日は函館での観光を存分に楽しむ計画がおすすめです。
バスとJRの時間差約2時間と約4,000円の料金差を比較して、最適な選択をしましょう。
コメント