湯滝は栃木県日光市に位置する湯ノ湖から流れ出る滝で、奥日光の観光名所です。
華厳の滝や竜頭の滝とともに「奥日光三名瀑」の一つとして知られ、多くの観光客が訪れます。
「日光五名瀑」とも総称されることがあります。
湯滝の見どころ
湯滝は、湯ノ湖の南端に位置し、高さ70メートル、長さ110メートル
最大幅25メートルの規模を誇ります。
湯川の水が三岳の溶岩流の岩壁を流れ落ちるこの滝は、圧倒的な迫力を持ち
観瀑台から滝壺を間近で見ることができます。
湯ノ湖の遊歩道からは落ち口、滝の側面からも眺めることができ
その壮大な景観を様々な角度から楽しむことができます。
湯滝は、湯ノ湖周回コースの南端にあり、戦場ヶ原から北上するハイキングコース
の途中に位置しています。
また、東武バスの「湯滝入口」バス停からも近く、アクセスも便利です。
四季折々の景観が楽しめるため、特に夏の緑や秋の紅葉の時期はおすすめです。
湯滝の名前の由来
湯滝は、湯ノ湖の南岸から流れ出ており、湯ノ湖の畔には多くの温泉宿が点在する
湯元温泉郷があります。
湯ノ湖の湖底からも温泉が湧き出しており、湖周辺を歩くと硫黄の匂いが漂う場所もあります。
この温泉の存在が「湯滝」という名前の由来です。
栃木県
奥日光
湯滝
鮎の塩焼き pic.twitter.com/PU4KedbClk— ロキ(トリックスター) (@hiroaki16f) May 5, 2024
湯滝の歴史
約6000年前に、北東に位置する三岳の噴火により湯川が堰き止められ
湯ノ湖と湯滝が形成されました。
湯滝は三岳の溶岩によって作られた急な斜面を流れ落ちる滝で、その下部では
滝が二手に分かれる特徴があります。
湯滝を流れ落ちた水は、戦場ヶ原を経て竜頭の滝、中禅寺湖、華厳の滝を通り
最終的には利根川に合流します。
湯滝は、利根川水系に属する湯川の一部です。
湯滝はその壮大な景観と歴史、温泉地としての魅力を併せ持つ観光スポットです。
滝の迫力を感じながら、周辺の自然美を楽しむことができ、訪れる価値があります。
ぜひ、湯滝の歴史を学び、その素晴らしさを体感してください。
日光 湯滝に来てます〜!
滝!でっかい!すごい!#Valistagram pic.twitter.com/JTkeItVGU1
— yadonne(やどんね) (@ratochin11) October 7, 2023
湯滝のアクセス方法
車でのアクセス
車で湯滝に行くのが最も便利です。日光市街からいろは坂を登り、中禅寺湖を通過して
湯元温泉を目指します。
中禅寺湖から約7キロメートル進むと、左側に湯滝の看板が見えてきます。
駐車料金(普通車500円)をゲートで支払い、滝壺近くの湯滝専用駐車場へ進みます。
観瀑台は湯滝公衆トイレの近くにあります。
路線バスでのアクセス
JR日光駅または東武日光駅から湯滝へ行くには、路線バスが利用できます。
日光駅の東武バス停留所から湯元温泉行きのバスに乗り、約1時間15分で
「湯滝入口」バス停に到着します。
そこから徒歩約2分で湯滝に到着します。
バスの運行頻度は、6時から18時まで1時間に2本程度、料金は片道1,850円です。
帰りのバスは7時から19時まで運行しています。
バス時刻表
以下はJR日光駅発と湯滝入口発のバス時刻表です(2023年4月時点)。
時間 | JR日光駅発(湯滝入口方面行き) | 湯滝入口発(JR日光駅行き) |
---|---|---|
6時 | 06 湯元温泉行、27 中禅寺温泉行、52 湯元温泉行 | – |
7時 | 50 湯元温泉行 | 37 日光駅行 |
8時 | 32 中禅寺温泉行、42 湯元温泉行 | 29 日光駅行 |
9時 | 32 中禅寺温泉行、42 湯元温泉行 | 24 日光駅行 |
10時 | 32 中禅寺温泉行、40 湯元温泉行 | 24 日光駅行、44 日光駅行 |
11時 | 07 湯元温泉行、37 湯元温泉行 | 24 日光駅行 |
12時 | 12 湯元温泉行、42 湯元温泉行 | 04 日光駅行、39 日光駅行、59 日光駅行 |
13時 | 10 湯元温泉行、32 湯元温泉行 | 34 日光駅行、54 日光駅行 |
14時 | 10 湯元温泉行、30 湯元温泉行 | 24 日光駅行、54 日光駅行 |
15時 | 10 湯元温泉行、35 湯元温泉行 | 14 日光駅行、52 日光駅行 |
16時 | 02 中禅寺温泉行、25 湯元温泉行 | 07 日光駅行、52 日光駅行 |
17時 | 22 中禅寺温泉行 | 19 日光駅行 |
18時 | 02 湯元温泉行 | 01 日光駅行 |
19時 | 14 湯元温泉行 | 34 日光駅行 |
湯元温泉フリーパス
東武バスの湯元温泉フリーパスを利用すると、JR日光駅から中禅寺温泉
湯本温泉までの区間を2日間何度でも途中下車できます。
片道料金は1,950円ですが、フリーパスは大人3,500円、子供1,750円でお得です。
湯滝専用駐車場
湯滝専用の駐車場から観瀑台までは、車椅子利用者も通行可能な舗装された道が続いています。
観瀑台からの眺めは圧巻です。
車種 | 料金(1回) |
---|---|
バイク | 200円 |
普通車 | 500円 |
マイクロバス | 1,000円 |
大型バス | 2,000円 |
冬季(12月上旬から4月上旬)は無料で、普通車は58台、大型車は15台収容可能です。
営業時間は9:00〜17:00です。
湯滝の美しい景観を楽しむために、ぜひ訪れてみてください。
湯ノ湖の魅力
湯ノ湖と周辺の自然
奥日光に位置する湯ノ湖は、男体山が生んだ中禅寺湖と同様、火山の噴火で流れ出た
溶岩が川をせき止めて形成された「せき止め湖」です。
湯ノ湖の周囲には歩道が整備されており、散策にはぴったりの場所です。
夏は涼しい避暑地として人気のある湯ノ湖ですが、冬になると一変して厳しい寒さが訪れます。
冬季には凍結し、雪が積もって真っ白な景色が広がる湯ノ湖もまた美しく
多くの人々に愛されています。
冬の湯ノ湖のイベント
毎年1月31日からは奥日光湯元温泉雪まつりが開催され、湯ノ湖畔から打ち上げられる
花火が冬の夜空を彩ります。
この時期に花火を楽しめるのは、栃木県内でも珍しい特別なイベントです。
湯滝の豆知識
湯滝と他の名瀑の関係
湯滝について知っておくとさらに楽しめる豆知識をいくつか紹介します。
湯滝は、奥日光三名瀑のひとつであり、竜頭の滝、華厳の滝と同じ水系に属しています。
湯滝から流れ出た水は湯川を経て竜頭の滝になり、さらに中禅寺湖を通って
華厳の滝へと流れ落ちます。
この流れを知ることで、訪れる際の楽しみが増えることでしょう。
さいごに
今回は湯滝と湯ノ湖の魅力についてご紹介しました。
夏は涼しく、冬は厳しい寒さに包まれる湯ノ湖ですが、冬季には雪まつりや花火大会
といった特別なイベントも楽しめます。
訪れる際には車の運転に気をつけて、ぜひその美しさを堪能してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント