京都はその美しさで知られ、日本国内はもちろん、世界中から訪れる人々を魅了しています。
特に、京都を訪れた多くの人が立ち寄るのが「清水寺」です。
“清水の舞台から飛び降りる”という言葉は、その勇気と決断を象徴する日本のことわざとして
広く知られています。
また、毎年12月には清水寺でその年を象徴する一文字、「今年の漢字」が発表されます。
世界遺産としての地位を確立している清水寺は、京都を訪れる際には必見の名所です。
今回は、この壮麗な寺院の豊かな歴史と、その見どころをご紹介します。
清水寺の豊かな歴史と文化遺産
日の傾くころ。
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— れいか (@rotsurechiha) January 31, 2024
京都の象徴的な観光地である清水寺は、平安時代に西暦778年に創建され、1,200年以上の
長きに渡り、日本の歴史と共に歩んできました。
奈良の修行僧・賢心が、神秘的なお告げを受け北へ旅立ち、京都の音羽山にて清泉と
出会うことから始まりました。
そこで彼は、老仙人・行叡居士によって観音力を込めた霊木を授けられ、音羽の滝の傍で
清水寺を守ることとなります。
音羽の滝は「音羽の滝」として知られ、今もその清らかな水が絶え間なく湧き出ています。
賢心が出会った行叡居士は観音様の化身とされ、彼によって音羽山は観音霊地となりました。
建立当初は、坂上田村麻呂によって十一面観世音菩薩を御本尊として寺院が建立され
「清水寺」と名付けられました。
当時の清水寺はまだ小規模でしたが、坂上田村麻呂の功績と朝廷の支援により、次第にその
規模を拡張し、天皇公認の寺院としての地位を確立しました。
しかし清水寺の歴史は常に平穏なものではありませんでした。
火災による焼失を九度も経験し、その都度、再建を遂げてきました。
特に、応仁の乱の時期は大きな損害を受け、願阿弥という僧の助けを借りて再建に成功しました。
また、江戸時代初期の火災後は、徳川家光の支援により再建が実現しました。
このようにして、試練を乗り越え、清水寺は今日も多くの人々に親しまれる観光地として
その美しさと歴史を世界に誇っています。
1994年には世界遺産に登録され、西国三十三所巡りの16番札所としても信仰を集めています。
約400年前の姿を色濃く残し、今なお、国内外から訪れる観光客を魅了し続けています。
清水寺⛩️#ファインダー越しの私の世界 #清水寺 pic.twitter.com/xFXBFqsWdW
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清水寺の主要な見どころを巡る
長い歴史を誇る清水寺には、訪れる人々を魅了する数々のスポットがあります。
ここでは特に注目すべき5つの場所をご紹介します。
本堂と桧舞台
清水寺
めちゃくちゃ人多い pic.twitter.com/H8oeQsY6F0— かず(旧名:だぁ) (@GROM_CBR250RR) February 5, 2024
清水寺の心臓部とも言える「本堂」は、国宝に指定されています。
音羽山の断崖絶壁に建てられたこの堂は、伝統的な木造建築の傑作です。
本堂の前には、「桧舞台」として知られる張り出した舞台があり、13mの高さからは
京都市の素晴らしい眺望を楽しむことができます。
懸造りの技法で建てられたこの舞台は、400年以上の樹齢を持つ欅の巨大な柱に
よって支えられています。
釘を一切使わず、木材同士を巧みに組み合わせた継手で構成されており、舞台の下には
18本の大柱が整然と並んでいます。
特別な法会が行われる時には、この舞台が芸能を披露するための重要な場所となります。
音羽の滝
音羽の滝から仰ぎ見る清水の舞台. pic.twitter.com/4qVw4FRkyG
— ベンジー (@benzycocker) January 24, 2024
清水寺の名前の由来となった「音羽の滝」は、清水寺創建の起源ともされています。
清水が流れるこの滝は、延命長寿、恋愛成就、学業成就の3つの異なるご利益をもたらすとされており、訪れる人々はその清水を汲んでご利益を願います。
仁王門
朱色の鮮やかな仁王門は、清水寺の正門として機能しており、重要文化財に指定されています。
応仁の乱の後、再建されたこの門は、2003年に解体修理が行われ、美しい赤色を取り戻しました。
西門
清水寺の西門は、西山に沈む夕日を眺めるのに最適な場所とされています。
特に日没時に訪れることで、日想観という修行法を体験することができます。
三重塔
清水寺の三重塔は、その高さ約31mで国内最大級の高さを誇ります。
重要文化財に指定されているこの塔は、京都の街からも見える清水寺のシンボル的な存在であり
多くの人々に愛されています。現在の三重塔は1632年に再建されたものです。
清水寺の祭事と儀式
清水寺では伝統的な祭事や儀式が数多く執り行われており、その中でも特に有名
なのが「青龍会」と「千日詣り」です。
青龍会
京の四緑
清水寺青龍会/旧三井家下鴨別邸/大岩神社/苔寺
#これを見た人は緑色の画像を貼れ pic.twitter.com/YbDjDYLk7U— あめんぼ@療養中 (@ame_token) February 16, 2020
東の守護神である青龍を祀る祭事「青龍会」は、清水寺とその門前町を巡る神聖な儀式です。
青龍の化身が清水寺の音羽の滝に降臨して水を飲むという伝説を起源としています。
この儀式では、長さ約18mの青龍が地域の平安と厄除けを祈願しながら練り歩きます。
装束を身にまとった一行が、毎年3月14日・15日、4月3日、9月14日・15日の
14時から15時にかけて行進します。
千日詣り
京都五山送り火・大文字
大谷祖廟・東大谷万灯会
清水寺・千日詣りライトアップ自分ちのベランダから、静かに京都のお盆の風物詩を味わう。
2021年8月16日の夜 pic.twitter.com/UAHA36vBSY— ぽんぽんやま@京都 (@mt_pompon_ppy) August 16, 2021
一日の参詣で千日分の功徳が得られるとされる「千日詣り」は、観音信仰に基づく重要な行事です。
この期間には、普段は非公開の本堂内々陣が特別に公開され、多くの参拝者が観音様の
ご利益を願い訪れます。開催期間は毎年8月9日から16日までです。
清水寺への訪問情報
清水寺へのアクセスは、JR京都駅から市バス206系統を利用し、「五条坂」で下車
そこから徒歩約10分で到着します。
京都市東山区に位置するこの寺院は、歴史と文化の息づく場所として知られています。
連絡先:075-551-1234
拝観時間は通常6:00〜18:00ですが、夜間特別拝観の期間には21:30まで開放されます(最終受付は21:00)。拝観料は、大人(高校生以上)が400円、小・中学生が200円となっています。
清水寺周辺の観光名所
清水寺の周辺は、日本の歴史を感じることができる名所で溢れています。
地主神社
今日は、京都府の清水寺🙏・地主神社⛩️の御神木🌳パワーで良縁成就を💕見守ってくれている白髭の方はどなたでしょうか🌈サービスショットもみてね🎀 #御神木 #巨樹 #パワースポット #神社 #神社巡り #神社仏閣 #京都府 #清水寺 #地主神社 #自然のキセキ pic.twitter.com/K54wFJNGBW
— ☀️御神木パワー☀️ (@goshinbokupower) March 20, 2023
清水寺のすぐ近くに位置する「地主神社」は、国の誕生以前から存在すると言われ
特に恋愛成就にご利益があるとされる「恋占いの石」で有名です。
もともとは清水寺の鎮守社として存在していましたが、明治時代に行われた神仏分離令により
清水寺から独立しました。
現在は、恋愛成就の神様として多くの参拝者が訪れるスポットとなっています。
二年坂・三年坂
#二年坂 #京都
有名なのは二年坂ですが
一年坂と三年坂もありますよ☺️清水寺に行くときは通ってみてください😆 pic.twitter.com/fRdxpwXMwI
— 京都好きな20代 🐢💙💛 (@KyotoHarach) February 10, 2022
清水寺への参道である「二年坂」と「三年坂」は、それぞれ正式には「二寧坂」と「産寧坂」
と呼ばれています。
ここは京都らしい甘味処やお店が立ち並ぶ賑やかなエリアで、清水寺訪問の際には
ぜひ立ち寄りたい場所です。
古くから「ここで転ぶと二年(三年)以内に命を落とす」と言われていますが
これは足元に注意を促すための言い伝えです。
八坂の塔
朝一の誰も居ない世界
午前6時に開門する清水寺や産寧坂、八坂の塔と百日紅🌸✨
普段は観光客でいっぱいの場所はまるで別世界🤗location:京都
2018.8.19 撮影📱#東京カメラ部 #PASHADELIC #Lightroom #KyotoStyle #そうだ京都行こう #iPhone越しの私の世界 #寫眞倶楽部 #写真の奏でる私の世界 pic.twitter.com/753XoI9qlM— でらっくす(macchan) (@macchan358) August 21, 2018
清水寺からほど近い東山地区に立つ「八坂の塔」は、京都市内で最も古い五重塔
として知られています。
周囲の町並みと調和したこの塔は、京都を象徴するランドマークとして長い間親しまれています。
塔が属する「法観寺」は、その歴史的価値と美しさから「八坂の塔」として広く知られています。
日本の伝統美が息づく清水寺
1,200年以上の長い歴史を有する清水寺は、日本の伝統工法である懸造りや継手が見られるなど
日本の建築技術の傑作です。
国宝指定の本堂をはじめとする多くの重要文化財が存在し、国内外から訪れる観光客で
年間を通して賑わっています。京都へ訪れる際は、ぜひ清水寺を訪れ、その壮大な
歴史と文化を肌で感じてみてください。
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