熱田神社にはどんな神様が祀られているかご存知ですか?
熱田神社と草薙の剣にはどんな話があるのか、三種の神器など熱田神器や神社にいる鶏について紹介します。
誰か分かりやすく教えて!熱田神宮と草薙の剣の関係とは?
熱田神宮と草薙の剣の関係
三種の神器のうち、草薙剣は熱田神宮・八咫鏡は伊勢神宮の皇大神宮・八尺瓊勾玉は吹上御所(皇居)の「剣璽の間」に安置されています。
崇神天皇が天照大神を宮中の外に祀った時、八咫鏡と草薙剣の形代が作られ、八咫鏡の形代は宮中三殿の賢所に、草薙剣の形代は吹上御所の「剣璽の間」に安置されています。
草薙剣は天照大神に献上され、邇邇藝命(ににぎのみこと)が降臨するときは、八咫鏡・八尺瓊勾玉のとともにニニギノミコトに授けらた。
天皇家では八咫鏡(やたのかがみ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)・草薙剣(くさなぎのつるぎ)を三種の神器として宮中に祀っていたのだという。
『日本書紀』には、宮中に天照大神と倭大国魂の二神を祀っていたことが記されている。
三種の神器とは?
その歴史は約1900年前にさかのぼり、日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃である宮簀媛命(みやすひめのみこと)が、八咫鏡(やたのかがみ)や八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)とならび三種の神器に数えられる草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を熱田の地に祀ったのが由緒。
第10代崇神天皇は、神と同居して寝食を共にするのは畏れ多いとして、天照大神を皇女・豊鍬入姫命(とよすきいりびめのみこと)に託し、笠縫邑(かさぬいむら・かさぬいのむら)に祀った。
95年(垂仁天皇25年)、第11代垂仁天皇の皇女・倭姫命(やまとひめのみこと)によって伊勢神宮に遷された。
父の第12代景行天皇から東征を命じられた日本武尊(やまとたけるのみこと)は、倭姫命から伊勢神宮にあった草薙剣を賜わる。
東国を平定した日本武尊は、その帰路、尾張に滞在して宮簀媛命(みやすひめのみこと)を妃とし、神剣を妃に預けた。
日本武尊が伊勢国の能褒野(のぼの)で亡くなると、宮簀媛命は、預けられた神剣を祀るため熱田神宮を建立したのだという(113年(景行天皇43年))。
熱田神宮で鶏を見つけられると幸運になれる?!どんな関係が?
酉年以外でも幸運の神鶏(しんけい)様は、熱田神宮の鶏神様の使いで「神鶏さま」とよばれ、大切にされています。
出会うことができれば幸運がまいおり幸せになれるとも言われています。
黄金色に輝く艶やかな羽毛を纏ったこのニワトリは、名古屋名物としておなじみの【名古屋コーチン】です。
熱田神宮がこのニワトリを飼っているのではなく、昔からこの地に住みついているという説があります。
実はニワトリは日本神話にも登場する【神の使い】とされる生き物なのです。
天照大御神が天の岩戸に閉じこもって、世界が闇に隠れてしまった「岩戸隠れ」。
この時に天宇受賣命(あめのうずめのみこと)が舞い踊り、八百万の神が大笑いし、天照大御神が何事かと思い岩戸を開けたところを引きずり出したというお話はあまりにも有名で、実はこの時たくさんのニワトリ(神話の中では「長鳴鳥(ながなきどり)」)が集められ、天照大御神の気を引くために「コケコッコー!」と鳴かせた説があります。
この出来事を神の使い・神鶏は熱田神宮だけではなく、伊勢神宮や日本全国の神社で姿を見ることができるようになりました!
幸運や豊作、商売繁盛において幸せをトリ込むとも言われ、
特に尾長鶏は特別天然記念物であり高貴な鳥といわれています。
熱田神社にいる鶏は、境内中央の宝物殿や手水の近くの鳥居付近にいます。
熱田神宮には二羽いるとされているので、二羽見つけられた方はラッキー!
鶏がいる神社は?
伊勢神宮 皇大神宮(内宮)
鶏と縁の深い神様は、天照大神(アマテラスオオミカミ)が挙げられます。三重県伊勢市にある伊勢神宮 皇大神宮(内宮)がお祀りする神様です。
岩戸隠れの神話では、太陽の神、天照大神が天岩戸にこもってしまわれたために天地は闇に覆われ、神々たちは何とか天照大神を外に招き出そうと様々な儀式。
夜明けを告げる鶏(常世長鳴鳥)を集めて鳴かせた、という一節があります。
その故事にならい、20年ごとにおこなわれる式年遷宮の、御神体を新しい正殿にお移しする「遷御の儀」は、「カケコー」と三度唱える「鶏鳴三声(けいめいさんせい)」を合図に始まります。
伊勢神宮の内宮には鶏が放し飼いにされています。伊勢神宮の鶏は「神鶏(しんけい)」と呼ばれています。
石上神宮
奈良県天理市の、古い歴史を持つ石上神宮(いそのかみじんぐう)。
たくさんの鶏がいますがマスコット的な存在で人気。
石上神宮で見ることができる鶏は、長鳴鶏(ながなきどり)の一種の東天紅(とうてんこう)と烏骨鶏(うこっけい)。天然記念物です。その他、採卵用種のレグホン・ミノルカを含めて約30羽がいます。
鷲宮神社
埼玉県久喜市にある、関東最古ともいわれる鷲宮神社(わしのみやじんじゃ)は、「お酉様の本社」として、鶏とゆかりの深い神社。
境内では鶏が飼われて栃木県栃木市にも同名の鷲宮神社がありますが、こちらはさらに鶏とのつながりが強い神社です。
手水の水口が鶏、お社の前の左右の灯篭の上には、雄鶏と雌鶏が仲良く並んでいます。
谷保天満宮
東京で鶏のいる神社といえば、国立市にある谷保天満宮(やぼてんまんぐう)。
この天満宮は、学問の神様菅原道真公の三男・道武により創建され、日本における天満宮としては最も古く、湯島天神、亀戸天神とならび関東三天神と称されています。
ここには艶のある美しい鶏が放し飼いになっています。
キツネがいるため減ってきているようです。
青井阿蘇神社
熊本県人吉市にある、独特の藁葺き屋根を持つ神秘的な神社です。
黒を基調とした漆塗りの社殿、極彩色が用いられた彫刻や模様、勾配が急な萱葺き屋根が特徴の青井阿蘇神社(あおいあそじんじゃ)は、熊本県では初となる国宝に指定されています。
神社に野生の鶏がたくさんいます。
まとめ
神社に三種の神器が祀られているのはすごいと思いますし、そういう場所にはパワースポットとよばれる場所が多く、鶏を放し飼いにしている神社を一度は見に行くことをおすすめします。
神社にいる鶏をみることで幸運が舞い込んでくる可能性がありますよ。
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