さわやかな初夏を楽しみたいなら京都、そして初夏の京都と言えば
やはり「葵祭」…ここだけは譲れないところになりますね。
その歴史は非常に古く、そして京都「らしい」その祭は
まるで平安絵巻を見ているかのような錯覚に囚われるでしょう。
今回はそんな葵祭の最新情報をお届けさせていただきますので
どんなお祭りか気になる方は必見です。
京都葵祭の概要について
![](https://zaidiaobu.net/wp-content/uploads/2020/02/京都-葵祭-と-は1.jpg)
京都葵祭とは、賀茂御祖神社と賀茂別雷神社の例祭という形式で
現在よりおおよそ1,500年前に始まったと言われているようです。
正確には西暦567年の平安時代のようで、大阪愛染祭りと並んで
日本最古の祭りのひとつとして世界中にその名を響かせています。
開催日は毎年5月15日固定なのですが、前儀自体はそれより前の
5月上旬から多くの行事が組み込まれる、長期の祭りとなります。
5月15日には「路頭の儀」と呼ばれる行列が成されるようで
平安装束を身にまとう人たちが、なんと8kmという長い距離を
歩き続けるという特徴も持っています。
さらに、御所車、勅使などに装飾される緑の葉が装飾されますが
これは「葵桂」と呼ばれ、葵祭という名称の由来となっています。
元は賀茂祭と言われていたそうですが、江戸時代辺りから葵桂を
飾り始めたことで、次第に葵祭の名称が浸透していったようです。
特筆すべきは、上記にもありますがやはり15日の当日に行われる
「路頭の儀」を置いて他なく、古い姿をそのまま変えることなく
500名以上の行列に加え、馬36頭、牛4頭をも引き連れるという
非常に大掛かりなイベントが毎年恒例となっています。
それとこの葵祭、同じく京都で行われる祇園祭、時代祭と並ぶ
京都三大祭りのひとつとして数え上げられているようです。
さらにその中で最古の祭りとして名高く、平安時代の貴族は
祭りと言えば葵祭を言うほどの知名度であったようです。
もっとも、この葵祭は中断の憂き目に遭うなども少なくはなく
1,500年という歴史を安寧に過ごしていた訳ではありません。
応仁の乱や大東亜戦争などにより、祭りの運営自体が困難で
否応なしに中止せざるを得ない状況もあったのです。
ですがそれでも、中断からの復興を繰り返して歴史を刻み
現在もなお行われている葵祭には、敬意を払いたいものです。
京都葵祭2020の日程とイベントスケジュール一覧
![](https://zaidiaobu.net/wp-content/uploads/2020/02/京都-葵祭-と-は2.jpg)
2020年京都葵祭の日程についてですが、前項でも記述したとおり
毎年5月15日に行われることから、そこに変更はないようです。
ですが、葵祭自体長期の祭りとなりますので、当日以外の日程
そしてスケジュールについて下記に記します。
5月3日「流鏑馬神事」
下鴨神社境内の森にて行われる、いわゆる「やぶさめ」です。
数百メートルはあるであろう馬場を、もちろん当時の衣装を纏い
射手が馬上から弓を引き、的を矢で射抜いていきます。
5月4日「斎王代 御禊の儀」
斎王代と呼ばれる十二単を身に纏う女性が、禊をする儀式です。
身も心も清らかとなった後、5月15日の当日を迎えます。
5月4日「屋越神事」
歩射神事と呼ばれる、行列が参進する沿道の邪気を祓う儀式です、
楼門の屋根を越えるように矢を射て、その音で祓っていきます。
5月5日「賀茂競馬」
一見「けいば」と読みそうですが、「くらべうま」と読みます。
もっとも、内容は2頭の馬で競争するという同じものなのですが
艶やかな馬が勝利すれば豊作になると言われています。
5月12日「本宮進発の儀」
下鴨神社の御祭神、荒御魂が誕生、それを本殿に迎える儀式です。
5月15日「葵祭」
つまり当日になるのですが、10:30から行列が京都御苑を進発し
11:40分頃に下鴨神社に到着、「社頭の儀」が行われます。
その後14:20に上加茂神社に向けて進発、15:30頃に到着します。
そこでも「社頭の儀」が行われ、終わる頃には17:00過ぎです。
いち行事としては、祭りの中でも極めて長い部類に入りますので
それを念頭に置いて訪れるべきでしょう。
人混みを避けて京都葵祭を見学するのにおすすめの穴場スポット
![](https://zaidiaobu.net/wp-content/uploads/2020/02/HOTEL86_washitunoocya20150124135505.jpg)
一般的な見物客は、行列に付いて見学をするのが多いのですが
先のとおり10:30から17:00過ぎという長丁場であることから
そして8kmの距離であるこから、非常に疲れることになります。
よほどのお祭り好き、葵祭をこよなく愛している方であれば
別にそれは苦にもなりませんし、むしろ歓迎するところですが
初めて見物するとか、興味本位の方ですとそうも行きません。
となると効率よく見学する、出来るだけ疲れないルート等
穴場スポット的な場所が必要になるのではないでしょうか?
有料閲覧席というのもあるのですが、全て指定席となっており
それが後方の席となると、前方の見物客が邪魔になりますし
結局前が見えないということで、来た意味がなくなります。
しかも、このような言い方は何ですが、有料閲覧席であるので
出来るだけ見やすい席を確保したいと一般の方は思いますが
本当に見やすい席、ストレスなく祭りが見える位置というのは
関係者やその家族、有力者などに事前に確保されているのです。
となると、一般見物客は当日早朝から最前列を確保するという
アナログな方法を用いるしかない…という結論になりますが
先にもあるとおり、おすすめの穴場スポットがあるのです。
それは、「加茂川沿いの右岸堤防」です。
所定のルートには、御園端西詰~北大路端西詰間がありますが
1kmほどあり、その間は全て加茂川の右岸堤防となっています。
しかも狭隘道路なので間近になり、1kmもあるので人ごみもなく
じっくりと落ち着いて行列を見ることが出来るでしょう。
時間としては、行列参進の後半あたりとなることから
14:20に上加茂神社に向けて進発、15:30頃に到着を鑑み
おおよそ14:40~15:10の30分と言ったところでしょうか。
行列は長いので、30分と言えど心行くまで見れますので
葵祭を堪能した一般見物客として自慢出来るかもです。
どうせ来るなら、後方で飛び上がりながら見るよりも
腰を下してゆっくりと見物したいのが心情ですので
もし強く興味がある方は、一度そこに訪れてみては?
まとめ
![](https://zaidiaobu.net/wp-content/uploads/2020/02/4aee6338f07fff07d08414859774be01_s.jpg)
由緒正しい、そして歴史の重みを感じることが出来る葵祭…
どのようなお祭かをご理解いただけたかと思いますが
同時に早速行ってみたいと思われたのではないでしょうか?
もし訪れることが出来たのなら、あなたは1,500年という歴史の
真髄を心行くまで堪能出来ることでしょう。
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