尾瀬ヶ原は自然豊かで、花や紅葉など四季折々楽しめる場所ですよね。
東西に6キロ、南北に2キロと広がる草原は見事です。
そんな尾瀬ヶ原のおすすめはハイキングです。
ハイキングバスツアーなども多く組まれていて人気があります。
観光地と言っても尾瀬ヶ原は標高1400メートルある盆地の山です。
周りにも2000メートル級の山々が取り囲んでいる場所です。
時期によって、尾瀬ヶ原の見どころや気候は変わります。
そこで、ハイキングにおすすめな時期や気候に合わせたハイキング服を紹介
したいと思います。
尾瀬ヶ原ハイキングにベストな時期
尾瀬ヶ原をハイキングする前に、まず尾瀬ヶ原がどのような気候なのかを知りましょう。
各月の平均気温は5月は7℃、6月は12℃、7月は16℃、8月は17℃、
9月は13℃、10月は6℃となっています。
東京都心と比べ日中で約10℃、朝晩では15℃程度の気温差があるんです。
夏場でもひんやり涼しい気候なんですね。
四季折々の様々な表情を見せる尾瀬ヶ原ですが、毎年、5月中旬の山開きで
シーズンが始まります。
では、季節ごとの尾瀬ヶ原のおすすめを紹介していきたいと思います。
≪5月中旬~下旬≫ 気温・早朝:0~5度位/日中:10~15度位
残雪・雪解けの時期です。
木々や草花が芽吹き始め、山々の残雪とのコントラストが美しい季節です。
残雪の下は空洞になっていることが多いので、足がズボっと沈んでしまう
こともあります。
足元を注意しながらハイキングしましょう。
また、しっかりと装備を整えて、特に足元は厳重にしてくださいね。
≪5月下旬 ほんの数日:赤渋≫ 気温・早朝:5~7度位/日中:15~18度位
雪を茶色に染める赤渋という自然現象が見られます。
雪の表面が赤い土を撒いたようになる「赤渋(アカシボ)」とよばれる現象が
見られるようになります。
残雪が消えるかかるほんの数日だけの不思議な光景です。
≪5月下旬~6月下旬 水芭蕉の季節≫ 気温・早朝:5~10度位/日中:15~20度位
残雪がようやく消える頃、水芭蕉の季節が始まります。
この時期は、大勢の登山者で賑わいます。
水芭蕉だけでなく、同じ頃に咲くリュウキンカの黄色い花もきれいですよ。
≪7月~下旬 ワタスゲの季節≫ 気温・早朝:10~12度位/日中:18~23度位
ワタスゲの小さく黄色い花は6月中頃に咲き始め、7月になると白い綿毛に
なります。
尾瀬ヶ原一面に広がるワタスゲの穂は人気の撮影ポイントですよ。
≪7月下旬~8月初旬 ニッコウキスゲの季節≫気温・早朝:12~14度位/日中:20~25度位
山野草でニッコウキスゲは人気があります。
ワタスゲの白い穂に続き、黄色のニッコウキスゲの花で湿原が埋まると
とてもきれいですよ。
この時期は夕立があるので注意しましょう。
≪8月下旬~9月中旬 草紅葉の季節≫ 気温・早朝:8~13度位/日中:15~23度位
この時期は徐々に草木の紅葉が始まる時期です。
早朝~朝の逆光の湿原は「金色」に光輝きとてもきれいです。
花はあまり咲いていません。この時期もまだ夕立に注意が必要です。
≪9月下旬~ 紅葉の季節≫ 気温・早朝:7~12度位/日中:15~22度位
紅葉がきれいな季節です。
特にブナ林の紅葉は見事です。
尾瀬のハイキングシーズンはそろそろ終わりを迎えます。
尾瀬ヶ原のベストなハイキング時期は、『5月下旬~6月下旬』です。
水芭蕉の季節ということもあり、ハイキングをする人にはとても人気がある季節です。
ただ、ハイキングをする人も多く混雑する場合があります。
また、7月~下旬のワタスゲの季節もおすすめです。
多種多様の花々が咲くので、とても楽しめますよ。
尾瀬ヶ原ハイキングにおすすめの服装
尾瀬ヶ原をハイキングする時におすすめの服装をしょうかいします。
尾瀬の気温は、東京より15℃~10℃下がります。
猛暑の時期は涼く感じますが、初夏(5月下旬~6月)は少し肌寒い気候です。
≪おすすめの服装≫
尾瀬で必要な服装と持ち物です。
事前にしっかり準備し失敗しないようにしましょう。
(基本の服装)
- ・速乾性下着(登山用の下着が汗をかいても快適。)
- ・長袖シャツ
・ロングパンツ
・靴下
・登山靴
・帽子
・手袋
・防寒着
次に季節ごとの服装を紹介したいと思います。
基本の服装に加えてあると便利な物をまとめました。
≪5月中旬≫
晴れの昼間は汗ばむ陽気になることもあります。調節がきく服装がおすすめです。
・服装 雪による濡れ対策必須
・ニット帽+雨具
・長袖+アウター+手袋+防寒着
・タイツ+ロングパンツ
・登山靴+スパッツ
≪5月下旬≫
雪解けで、ぬかるむ所も多いので、スパッツがあると便利ですよ。
悪天候時は、かなり冷え込むので防寒着は必要です。
・服装 手袋を忘れずに!
・帽子(日焼け対策)+雨具
・長袖+アウター+手袋+防寒着
・タイツ+ロングパンツ
・登山靴+スパッツ
- ≪6月上旬~中旬≫
- 晴れると体感温度は高めですが、防寒着は必須です。
残雪で滑るので登山靴は忘れずに。
・服装 防寒着を忘れずに(速乾性の下着もあると汗冷え対策になります)
- ・帽子+レインウェア
・長袖+薄手のアウター+手袋+防寒着
・タイツ+ロングパンツ
・登山靴+スパッツ
≪6月下旬 ≫
天候が不安定な時期なので雨具を忘れないようにしましょう。
・服装 雨具兼防寒着でOK
・涼しい帽子
・長袖+手袋+防寒着(雨具)
・ロングパンツorショートパンツ+タイツ
・登山靴
≪7月上旬~8月中旬≫
半袖でも大丈夫なほど尾瀬でも気温があがります。
半袖でもいいですが、虫さされのこと考えると長袖がオススメ。
・服装 体温調整しやすい服装
・日除け帽子+レインウェア
・半袖+長袖+羽織るもの+レインウェア
・ロングパンツorショートパンツ+タイツ
・登山靴
≪8月下旬≫
尾瀬の短い夏が終わりはじめます。
夕方から夜は一気に冷え込むので注意しましょう。
・服装 防寒着を一枚用意
・帽子+雨具
・半袖+長袖+防寒具
・ロングパンツ
・登山靴
≪9月上旬~中旬≫
尾瀬には早くも秋の気配が近づき、気温がぐっと下がる日も出てきます。
雨予報の時はしっかりとした準備をしましょう。手袋が必要な時期になってきます。
・服装 防寒着必須
・日除け帽子+雨具
・半袖+長袖+羽織るもの 防寒具
・ロングパンツ+手袋
・登山靴
≪9月下旬≫
草紅葉も見頃を迎え木々の紅葉が始まります。霜が降りることもあります。
東京の冬のつもりで訪れるといいでしょう。
・服装 暖かい服装
・ニット帽+雨具
・長袖+アウター+手袋 防寒具
・タイツ+ロングパンツ
・登山靴
≪10月上旬≫
山々の紅葉見頃を迎えます。気温はグッと下がり、ガタガタ震えるくらいになることも。
- ・服装 寒さ対策バッチリ
・ニット帽+雨具
・長袖+アウター+手袋+フリース
・タイツ+ロングパンツ
・登山靴
しっかり準備をしてハイキングを楽しんでくださいね。
まとめ
尾瀬ヶ原は四季折々に楽しめる自然がたくさんあって、ハイキングにはおすすめの
場所ですよね。
色々な季節の尾瀬ヶ原を楽しんでみてください。
ハイキングを楽しむためにも、装備はしっかりしていくことが大切です。
急な悪天候や気温の変化にも対応できるよう準備をしましょう。
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